おすすめしたスタッフ:カスカワ
ないた あかおに
作:浜田 廣介
絵:池田 龍雄
出版社:偕成社
「鬼の絵本」と聞くと、だれでもこわいんだろうな、と思いがちです
よね。
でも、このお話に出てくる鬼は、ちっともこわくありません。
親切な赤鬼は、村に住んでいる人間達と仲良く暮らしたいと思っていました。
そこで、いろいろ考えてやってみるのですが、うまくいきません。
そんな赤鬼を心配して、友だちの青鬼はある考えを思いつきます。
青鬼のおかげで赤鬼は村の人たちと仲良く暮らせるようになったのですが・・・
ふだん、悪者あつかいされがちな「鬼」ですが、この絵本を読んだら、きっと「鬼」への見方が変わるかもしれません。
ぜひ、この季節におすすめしたい1冊です。
<作者紹介>
●浜田 廣介
1893年 山形県生まれ。早稲田大学卒業。日本の童話作家。日本児童文芸協会初代理事長。
坪田譲治、小川未明とともに「児童文学界の三種の神器」と呼ばれた。
●池田龍雄
1928年 佐賀県生まれ。多摩美術学校修了。1949年から安部公房、岡本太郎らのアバンギャルド芸術運動に参加し、その後も前衛活動を続ける。
児童書では装丁、さし絵で活躍。おもな作品に「宝島」「三びきのやぎのがらがらどん」「首なし地ぞうの宝」などがある。