おすすめしたスタッフ:カスカワ
わたしは樹だ
作:松田 素子
絵:nakaban(ナカバン)
出版社:アノニマ・スタジオ
はじめてこの本を手にした時に、「わたしは樹だ」という題名から
何ともいえない強い生命力のようなものを感じました。
その直感は的中!
屋久島を舞台に、何千年も立ち続けている樹が、みずからの命を語ってくれています。
力強い言葉による圧倒的な命の存在感。
ダイナミックに表現されているさし絵。
読んでるうちに、生きる勇気がフツフツとわきあがってきます。
また、この絵本は、全体、つながり、バランスなどの意味を含む
「ホリスティック」について考えさせてくれる1冊です。
あらためて、自分自身もこの「樹」のように、
あらゆるものとつながり合っていまここにあることに、気付かせてくれる絵本です。
<作者紹介>
●松田素子
1955年 山口県生まれ。
早稲田大学卒業後、偕成社に入社。雑誌「月刊MOE」の創刊メンバーとなり、同誌の編集長を務めた。1989年からは、フリーランスの編集者として絵本を中心に活動。数多くの絵本の誕生に関わってきた。作家としての作品に「ムーミンのたからもの」「ホネホネたんけんたい」「ナマケモノのいる森で」などがある。
●nakaban
1974年 広島県生まれ。現在、画家、絵本作家、イラストレーターとして活動。絵本に「ないたあかおに」「ネズネズのおえかき」「つきのなみだ」「ころころオレンジのおさんぽ」「みずいろのぞう」などがある。