おすすめしたスタッフ:ツボウチ
作:あべ 弘士
出版社:福音館書店
春のどうぶつえんにはあかちゃんがたくさん!
シカのせなかは敵に見つけられないように「こもれびもよう」にそっくり。
ウリ坊(イノシシの赤ちゃん)も同じ理由で背中が木漏れ日もようです。
ワニは急に曲がれないし
トナカイのりっぱなツノは毎年生えかわる などなど
どうぶつのひみつがいっぱい詰まっています。
旭山動物園で25年間、飼育員として働いていた著者ならではの視点で描かれた
絵本です。
40種もの動物たち(なんとヒトも!)が迫力満点のイラストと共に
くわしく解説され、まるでガイド付きで動物園を回っているよう。
どうぶつたちの目にヒトはどう うつっているのか
とっても気になる一冊です。
<作者紹介>
●あべ 弘士
1948年北海道旭川市に生まれる。 1972年から25年間旭山動物園の飼育係として、ゾウ、ライオン、フクロウなどさまざまな動物を担当する。 1996年旭山動物園を退職し、創作活動に専念する。 2009年北海道旭川市美術館にて「あべ弘士動物交響楽」展を開催。 その後、全国で作品展開催。 『あらしのよるに』(きむらゆういち文・講談社)『どうぶつえんガイド』(福音館書店)『ハリネズミのプルプル』(二宮由紀子文・文溪堂)『宮沢賢治「旭川。」より』(BL出版)『クマと少年』(ブロンズ新社)『ちび竜』(工藤直子文・童心社)『えほんなぞなぞうた』(谷川俊太郎文・童話屋)など著書は200冊以上。
2011年からNPO法人かわうそ倶楽部を設立、旭川市(7条通8丁目)にてギャラリープルプルを運営する。 2019年、絵本作家30周年記念として「あべ弘士の絵本と美術 ―動物たちの魂の鼓動―」(ふくやま美術館:広島)開催。カムチャッカ半島から千島列島を旅し、長年の夢であったウシシル島を訪れる。カナダノースウッズを訪れ、30㎏の荷物と20㎏のカヌーを担ぎながら湖を巡る。旭川市在住。