おすすめしたスタッフ:ツボウチ
海のアトリエ
作:堀川理万子
出版社: 偕成社
影響を受けたひとはいますか?
作者が子どものころに絵を習っていた画家の先生は
「子どもを子どもあつかいしないおとな」でした。
この本の主人公は、小学生の女の子の、おばあちゃん。
むかし、学校が苦手になってお休みしてるときに
「こどもをこどもあつかいしないおとな」に出会ったときのお話です。
学校を休んで、海辺のアトリエに暮らす絵描きさんと過ごした夏の日のことは、
おばあちゃんにとって、いつまでも色あせない、特別な思い出でした。
こわばったこころがゆっくりほどけていくような
優しい気持ちにあふれた一冊です。
<作者紹介>
●堀川理万子(ほりかわ りまこ)
1965年東京生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。画家として絵画作品による個展を定期的に開きながら、絵本作家、イラストレーターとして作品を発表している。おもな絵本に、『権大納言とおどるきのこ』、『くだものと木の実いっぱい絵本』、『おひなさまの平安生活えほん』、『けしごむぽん いぬがわん』、『びっくり まつぼっくり』(多田多恵子)、『氷河鼠の毛皮』(宮沢賢治)などがある。