おすすめしたスタッフ:ツボウチ
10までかぞえられるこやぎ
作:アルフ・プリョイセン
絵:林 明子
訳:山内 清子
出版社:福音館書店
10まで数を数えられるようになった こやぎ。
うれしくて、他の動物を数えてみせます。
すると、みんな怒って「なんで勝手に数えるんだ!」とこやぎを追いかけます。
とうとう川そばまで来てしまい、追い掛けて来たみな、
次々と小さな船に飛び移ります。
定員を過ぎないかと青ざめるおんどり船長。
数を数えられるのはこやぎだけです。
さぁ、このピンチを救えるのは…?
山に積もる透き通った雪が臨場感たっぷりに
北欧の景色を表現しています。
日本語の数の数え方がいく通りかあることに気づく作品です。
<作者紹介>
●アルフ・プリョイセン
1914年ノルウェー生まれ。小さいときから様々な仕事をしながら歌や民話に親しみ、自らも歌い手、語り手としてお祭りなどで活躍していた。1945年に最初の短編集を出版。46年から放送番組「こどもの時間」に出演、子どもたちの人気者になる。代表作に「小さなスプーンおばさん」(学習研究社刊)シリーズ、「しあわせのテントウムシ)(岩波書店刊)などがある。
●山内清子(やまのうち きよこ)
1931年東京生まれ。東京教育大学文学部言語学科卒業後、北欧語を志し、デンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語を勉強し、北欧児童文学の紹介に努めた。その間、オスロ大学で学ぶ。訳書に「つきのぼうや」「りーべとおばあちゃん」、アルフ・プリョイセン「10までかぞえられるこやぎ」、ヨースタイン・ゴルデル「カード・ミステリー」、ボディル・ハグブリンク「ゆきとトナカイのうた」など。
●林 明子
1945年、東京生まれ。 横浜国立大学教育学部美術科卒業。 月刊絵本「こどものとも」では、『はじめてのおつかい』『あさえとちいさいいもうと』『いもうとのにゅういん』などがあり、他にも『くつくつあるけのほん(全4冊)』や『こんとあき』、『はじめてのキャンプ』など多くの作品を手がけている。