おすすめしたスタッフ:ツボウチ
ばらいろのかさ
作:アメリー・カロ
絵:ジュヌヴィエーヴ・ゴドブー
訳:野坂 悦子
出版社:福音館書店
おひさまのように明るい町の人気もの、アデル。
アデルのカフェ「みずたまエプロン」は顔なじみのお客さんでいっぱいです。
アデルはみずたまエプロンをしゃんとしめ、
髪にばらのつぼみをさしてお店に立ちます。
お店には週に二回、やおやのリュカが新鮮な花と果物と野菜を届けてくれます。
元気いっぱいのアデルですが、雨の日は大の苦手。
お客さんが帰ると布団にもぐりこんでしまうくらいでした。
ある日、アデルに内緒で届く長靴とレインコート。
最後に贈られたのは傘!しかもぜんぶがばらいろです。
送り主はいったい誰なのでしょう。
美しいイラストとドラマティックな展開に結末まで惹きつけられる作品です。
<作者紹介>
●アメリー・カロ
アルプス地方で子ども時代を過ごしたのち、フランス南西部で暮らしている。仕事は助産師で、書くことが趣味。カナダのケベックでの数ヶ月の旅をブログの記事にして発表するうち、書く楽しさを発見した。『ばらいろのかさ』はカロの初めての本である
●ジュヌヴィエーヴ・ゴドブー
児童書の挿絵やファッション画を描くイラストレーターとしてモントリオールで働いている。モントリオールで伝統的なイラストレーションを学んだあと、パリで教育を受けた。古きヨーロッパの魅力にとりつかれ、その後7年間ロンドンに住んだ。
●野坂悦子
1959年、東京に生まれる。早稲田大学第一文学部英文学科卒業。1985年から5年間、フランス・オランダに暮らす。現在、オランダ語の子どもの本の翻訳やオランダ文化の紹介を中心に活躍。訳書に『おじいちゃん わすれないよ』(金の星社、第50回産経児童出版文化賞大賞)、『ミスターオレンジ』(朔北社)、『おいで、アラスカ!』(フレーベル館)、『第八森の子どもたち』『ちいさなかいじゅうモッタ』(福音館書店)など多数。