おすすめしたスタッフ:ツボウチ
みみかきめいじん
作:かがくい ひろし
出版社:講談社
耳かき屋のひょ・うーたん先生と弟子のひょうすけは、
商売道具の「耳かき草」を丹念に育てています。
おきゃくはゾウやウサギたち。耳かきが気持ち良すぎて、
終わるころには体のかたちが変わってしまいます。
(心配いりません。すぐ元の姿に戻ります)
ある日やって来た、初めてのお客さん。
声はしますが、姿は見えません。
透明な耳かき草を使って耳かきを始めますが、
見えないので、つい間違えて鼻の穴をほじほじと。
大きなくしゃみで姿をほんの少し見せたのは…?
無事にしごとを終えた先生が、ひょうすけに耳かきをしてもらう様子はなんともほほえましく、
読むたびに笑いとやすらぎに満たされる作品です。
<作者紹介>
●かがくいひろし
1955年東京生まれ。東京学芸大学卒。教諭として学校勤務のかたわら人形劇の活動や紙を使った造形作品を発表。 2005年、『おもちのきもち』(第27回講談社絵本新人賞受賞作品)で絵本作家としてデビュー。子どもの目線に立ったテーマ選びと、ほのぼのとした画風が人気を集め、以来『もくもくやかん』(講談社)『おむすびさんのたうえのひ』(PHP研究所)、『だるまさんが』(ブロンズ新社)、『まくらのせんにん さんぽみちの巻』(佼成出版社)など話題作を多数発表。2009年9月急逝。