『もぐらのクルテク』に代表されるチェコのアニメ作家
“ズデニェック・ミレル”さん。
海外での映画祭の受賞は数知れず、世界で最も愛され尊敬されているアニメーション作家の一人。
子どものためのアニメーションに関しては、世界中に並ぶものがいないと言われています。
そんなミレルさん、実は他にもたくさんの名作を生み出しています。
今回は、そんな名作の中からこおろぎの冒険を描いた「こおろぎくんシリーズ」や「知りたがりワンちゃんシリーズ」など、優しさや想いやりにあふれた魅力的なアニメーションを上映します。
ミレルさんの作品は、あまりセリフを入れず、映像と音にこだわり、
こどもが大好きな色や音を常に研究し、作品に反映されたそう。
真っ赤なカーテンに囲まれたミッカシアターでワクワクの上映をお楽しみください。
※時間により上映作品が異なります。下記の作品詳細をご確認ください。
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▼上映スケジュール
12/26(水)
▼上映時間/68〜78分
① 上映A 11:00〜12:10
②上映B 13:30〜14:50
③上映A 15:30〜16:40
▼料金
無料
※中学生以上は別途ミッカ入館料が必要となります。
(1日券200円、6ヶ月パスポート1,000円、小学生以下入館料無料)
※ミッカは子ども図書館のため、18歳以上の大人のみでの入館はできません。お子さまと一緒にお越しください。
▼作品詳細
5分〜15分の短編作品集が続きます。
<上映A> 上映時間/68分
1.イモムシくんは大スター(1967年/16分)
2.ヘルゴランド島のロマンス(1977年/13分)
3.コオロギくんとバイオリン(1978年/5分)
4.コオロギくんとクモ(1978年/5分)
5.コオロギくんとエンジン(1978年/5分)
6.コオロギくんとのこぎり(1978年/6分)
7.コオロギくんとめんどり(1979年/6分)
8.コオロギくんとチューバ(1979年/6分)
9.コオロギくんとコントラバス(1979年/6分)
<上映B> 上映時間/78分
1.アオネコとともだち(1959年/14分)
2.知りたがりワンちゃんと水(1960年/9分)
3.知りたがりワンちゃんとこいぬ(1960年/11分)
4.知りたがりワンちゃんとハチミツ(1960年/10分)
5.くいしんぼうのスズメ(1962年/10分)
6.さんかくとしかく(1965年/8分)
7.イモムシくんは大スター(1967年/16分)
言語:チェコ語
字幕:日本語
▼対象年齢
3歳頃〜
▼注意事項
・途中入場、退出OK。
・未就学児のお子さまは保護者同伴での鑑賞をお願いしております。
・上映中はシアター内が暗くなります。小さなお子さまをお連れの方は、十分ご注意いただき、他のお客さまへのご配慮をお願いいたします。
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◯チェコアニメについて
チェコのアニメーションは、カンヌやベネチアの国際映画祭の受賞歴も多く、
たくさんのクリエイターがその技術を学びに留学するほど。
世界的に高い評価を受けるその理由は、チェコの歴史的背景にあります。
(首都プラハの様子)
チェコは1989年まで共産主義国でした。(現在は民主主義)
そのため芸術活動には大きな規制があり、自由な創作活動はできなかったそうです。
ところが、
アニメの制作に関しては「子どものもの」という概念からか、比較的自由な創作が許されていた。だから、創作に飢えていたチェコの芸術家たちはこぞってアニメ制作に取り組みました。
絵画、音楽、小説、戯曲など高い水準の芸術家たちが、”アニメ”という表現にその才能と情熱の全てを注ぎ込み、そうして出来上がったのが芸術作品である美しいアニメーションだったのだそうです。
(このテキストは、長年チェコアニメを日本に広め続けているアットアームズ社の眞部学さまに伺った話をもとに構成しています。)
Ⓒ Krátký Film Praha, a.s.
配給:アットアームズ