夏休み企画!
チェコのアニメーション”もぐらのクルテク”を
ミッカシアターにて上映します。
本当にたくさんの方に観ていただきたいチェコのアニメーション。
初めて観た時はこんなアニメがあったのかと衝撃を受けました。
日本にはない独特の色彩、ストーリー展開、登場する人や動物の表情、音楽。
全て美しくて魅入ってしまいます。
そんなチェコアニメの代表格「もぐらのクルテク」
なんと、日本での上映はこの夏で最後となります!
そんな貴重な上映をミッカで行わせて頂くことになりました。
8/3,10,19,29の4日間。
時間はイベントカレンダーにてご確認ください。
ミッカに入館いただいたお客様は無料でご覧いただけます。
セリフがないアニメーションなので、小さなお子さまも楽しめますよ^^
(チェコ共和国の首都プラハの様子)
チェコアニメーションは、カンヌやベネチアの国際映画祭の受賞歴も多く、
世界中のクリエイターがアニメを勉強しにチェコに留学するほど。
NHKの人形劇「三国志」の人形を制作したことで有名な、日本を代表する人形アニメ監督、河本喜八郎さんもチェコアニメの巨匠イジー・トルンカに師事していたそうです。
実はチェコアニメの素晴らしさは、その歴史的背景に大きな理由があります。
チェコは1989年まで共産主義の国でした。(現在は民主主義)
そのため芸術活動には大きな規制があり、自由な創作活動はできなかったそうです。
ところが、
アニメの制作に関しては「子どものもの」という概念からか、比較的自由な創作が許されていた。そこで、創作に飢えていたチェコの芸術家たちがこぞってアニメ制作に取り組みました。
絵画、音楽、小説、戯曲など高い水準の芸術家たちが、”アニメ”という表現にその才能と情熱の全てを注ぎ込んだのです。
そうして出来上がったのが、芸術作品である美しいアニメーションでした。
作品の内容に暴力や攻撃的なシーンがないのもまた、
争いを好まないチェコの人々の気質を象徴しており、この歴史背景からも頷けます。
みなさん、是非この機会に
芸術家たちの創ったアニメーションをご覧ください。
(このテキストは、長年チェコアニメを日本に広め続けているアットアームズ社の眞部学さまに伺った話をもとに構成しています。)
Ⓒ Země pohádek,a.s. ,Zdeněk Miler, Little Mole a.s.
配給:アットアームズ