ちがうけれど、いっしょ

子ヤギは、ほかの子とすこしちがっていました。

生まれたときから前足が動かせなかった子ヤギは、

ヤギかいに作ってもらった三輪車で動き回るようになりました。

どんな困難も、みんなでそれをわかちあえば、

こえられないものなどありません。

自分の個性を活かせるようにみんなが手をつなぐこと、

個性を受け入れて、いっしょに生きることの大切さが伝わるお話です。

＜作者紹介＞

●フェリドゥン・オラル

１９６１年トルコのクルッカレに生まれる。マルマラ大学美術学部卒業。
トルコを代表する絵本作家のひとりで、数多くの作品を発表し、スイス、オーストリア、イギリス、スペイン、ドイツ、韓国、中国などで広く紹介されている。
現在はイスタンブールのアトリエで、絵本や児童書のイラストレーションのほか、絵画、彫刻、陶芸などの制作にも取り組んでいる。トルコＩＢＢＹ年間最優秀絵本受賞作品『あかいはねのふくろう』および『おばあちゃんはだれににているの？』（ともに復刊ドットコム刊）は、第２４回ブラティスラヴァ世界絵本原画展に出品され、２０１４‐１５年の１年間、日本国内５カ所の美術館を原画が巡回。