おすすめしたスタッフ:コジマ
作:マンロー・リーフ
絵:ロバート・ローソン
訳:光吉 夏弥
出版社:岩波書店
昔、スペインにフェルジナンドという花の好きな牛がいました。
他の牛たちは闘牛で華々しく戦ってみたいと憧れ、一日中 つの でつっつきあったり、頭をぶつけあったりしていましたが、フェルジナンドはいつもひとり、草の上に座って、静かに花のにおいをかいでいるのがすきでした。
あるとき、5人の男たちがマドリードの闘牛に出す牛を探しに牧場にきました。
予期せぬ事態が起こり、フェルジナンドは闘牛場へと連れて行かれてしまいます。
さあフェルジナンドはどうするのでしょう?
とても昔にかかれたお話です。
イラストは黒一色ですが、牛たちの表情や、しぐさ、牧場や街、闘牛場の風景など、とても細やかに描かれていてお話を彩ります。
<作者紹介>
●マンロー・リーフ
米国の児童文学作家、絵本作家。メリーランド州ハミルトン生まれ。ハーバード大学卒業後、教師を経て出版社に入社。1934年、鉛筆書きのコミック風の挿絵をつけた「文法はおもしろい」で作家として出発。36年に出版した「はなのすきなうし」で好評を得たほか、同書はアメリカの絵本の古典の一つになる。