
おすすめしたスタッフ:カスカワ
最初の質問
作:長田 弘
絵:いせひでこ
出版社:講談社
やわらかい言葉で、ゆったりと語りかけてくる「質問」による詩集。
それは、日頃、何気なく見ていたこと、忘れかけていた風景を、
そっと思い出させてくれる質問。
「今日、あなたは空を見上げましたか」
「空は遠かったですか、近かったですか」
すぐに言葉が見つからなくても、1ページごとの質問に向き合うだけで
なぜか、気持ちがリセットされていくような気がします。
そして、やさしい色彩で描かれた挿絵が、よりいっそう、
読み手の心を穏やかにしてくれます。
一度、この本を手に取って、お子さんと一緒に
「質問」の答えを語り合ってみるのはいかがでしょう。
お子さんのことを、ぎゅっと抱きしめたくなるかもしれません。
<作者紹介>
●長田弘
1939年生まれ。
詩人・児童文学作家、文芸評論家、翻訳家、随筆家。
早稲田大学第一文学部独文専修卒業。
1965年に詩集「われら新鮮な旅人」でデビュー。以来詩人として活躍する。代表作は児童向けの散文詩集「深呼吸の必要」でロングセラーとなる。1971年~1972年まで、アイオワ大学国際創作プログラム客員詩人を務めた。