
おすすめしたスタッフ:カスカワ
トイレの神様
作:植村花菜
絵:とりごえ まり
出版社:講談社
9分52秒にわたる楽曲「トイレの神様」。
小学生の頃からの祖母とのふれあい、思春期、反抗、そして悲しい別れが描かれています。
この絵本は、その歌の世界を、文章と絵によって表現した1冊です。
夢に憧れ、追いかけている時には、身近にある本当に大切なものに
気付かないということを、静かに伝えてくれます。
「トイレを毎日ピカピカに掃除するとべっぴんさんになれるよ」という
お婆ちゃんの教えが、とても印象的です。
温かいタッチのイラストが、歌の歌詞とマッチして、女の子の成長を
優しく、感動的に表現しています。
<作者紹介>
●植村花菜
1983年 兵庫県川西市に生まれる。8歳の時、歌手になることを決意。2005年にシングル「大切な人」でメジャーデビュー。
アルバム「わたしのかけらたち」に収録された「トイレの神様」がロングヒット。
●とりごえまり
1965年石川県金沢市生まれ。
金沢美術工芸大学卒業。絵本作家、フリーのイラストレーターとして絵本のさし絵を中心に雑誌、教科書、パソコンソフトのイラストなどで活躍中。
「せんたくやのブラウニー」「とんだ、とんだ」「ハリネズミのくるりん」などがある。