おすすめしたスタッフ:キクチ
悲しい本
文:マイケル・ローゼン
絵:クェンティン・ブレイク
訳:谷川 俊太郎
出版社:あかね書房
息子のエディを亡くした「私」の、どうすることもできない悲しみ。
誰かに話したい悲しみ。
でも、自分以外誰のものでもない悲しみ。
溢れて、消え失せてしまいたいほどの…
思い出は「私」をもっと悲しませます。
でももしかしたら、ぬくもりと何かの始まりを感じさせるのも
悲しみなのかもしれません。
どこかユーモラスな絵が、ことばの悲しさを引き立たせます。
<作者紹介>
●マイケル・ローゼン
1946年、イギリスのサウス・ハーロウに生まれる。オックスフォード大学卒業後、フリーランスのライター、教師、ジャーナリストを経験し、ラジオやテレビの仕事に携わる。作家としては、イギリス国内はもとより、アメリカでも数多くの賞を受賞。代表的な絵本の作品に「きょうはみんなでクマがりだ」(評論社)などがある。現在は、ロンドン東部のハックニー在住。携帯電話とユーモアとハーモニカをふくことをこよなく愛す。
●クェンティン・ブレイク
1932年、イギリスのケント州に生まれる。ケンブリッジ大学卒業後、チェルシー美術学校で学ぶ。絵本に「アーミテージさんのすてきなじてんしゃ」「ピエロくん」「みどりの船」(以上あかね書房)などがある。