
おすすめしたスタッフ:カスカワ
さくら子のたんじょう日
作:宮川 ひろ
絵:こみねゆら
出版社:童心社
小学生になると、1度は「わたしの名前、どうして○○なの?」
「ぼくはどうして生まれてきたの?」と身近な人に聞きたくなるもの。
2年生になったさくら子も、お母さんといっしょに、
自分の名前をもらったさくらの木に会いに行ったのですが、
その木は下半分が栗の木で、上半分が桜の木という不思議な木。
「みごも栗」と呼ばれ、赤ちゃんが欲しい人が
会いに来るようになった木だということを知ります。
やがて6年生になったさくら子は、
再び「みごも栗」の桜を見に行きます。
そして、自分のたんじょう日の出来事をお母さんから聞かされます…
せつないけれど、希望にみちてくるおはなし、
繊細なタッチのさし絵がさらに、優しい気持ちにさせてくれる絵本です。
<作者紹介>
●宮川ひろ
群馬県に生まれる。金華学園教員養成所卒業。
新日本童話教室に学んだ後「びわの実学校」に投稿。赤い鳥賞文学賞他数々の賞を受ける。
創作に「天使のいる教室」「先生のつうしんぼ」、絵本に「びゅんびゅんごまがまわったら」他作品多数。
●こみねゆら
熊本県に生まれる。東京芸術大学絵画科同大学院卒業。
フランスに留学し、絵本、人形の仕事を始める。
帰国後は日仏の絵本、さし絵を手がけている。絵本に「くつなおしの店」「おばあさんのうちへ」「おさんぽ」などがある。