おすすめしたスタッフ:キクチ
作:すずきまいこ
出版社:かりん舎
「カサカサなる 笹の葉 ひんやりした 森の空気…
ーこの風のなかにすわって 絵を描くこと…
それは とおい都会にいたときに 涙が出るほど 夢見ていたこと…」
そんな語りから始まる、多くのクマと森が描かれた1冊。
独特のペンのタッチで、細密ながら圧倒的な、命ある自然が描かれています。
絵を見ていると、まるでわたしたちも作者のすずきさんの
目を鼻を肌を使って森を感じているような気持ちに。
気づくと、すずきさんの胸に棲みついた星になった1頭のクマが、
わたしの中にも現れ、神秘と尊厳と、恩愛の情をもたらしていました。
<作者紹介>
●すずきまいこ
1984 札幌生まれ
2006 池袋創形武術学校ビジュアルデザイン科卒
自然の中で、地元に根づいて絵を描く作家になりたいと帰札
札幌、函館、旭川、京都などで個展多数
絵本に「ぼく 生きたかったよ〜くまのおやこニコーとリコー〜」(2015年かりん舎)