おすすめしたスタッフ:カスカワ
作:ピーター・レイノルズ
訳:谷川 俊太郎
出版社:あすなろ書房
お絵かきが大嫌いな女の子、ワシテ。
そんなワシテに、先生が言います。
「なにか しるしをつけてみて」
ワシテは、苦し紛れにちっぽけな「てん」をひとつ描きました。
すると、次の週、ワシテはびっくり!
立派な金色の額縁に入ったワシテの「てん」!
それから、ワシテはたくさんの「てん」を描き始めます。
きいろ、みどり、あか、あお…の「てん」。
おおきな「てん」、「てん」を作ることまで…。
ほんの小さなことがきっかけで、だれでも自由に羽ばたけるんだ…と気付かせてくれる素敵な絵本です。
水彩絵の具と紅茶で描かれた、優しい色合いの挿絵にも、心が
ほっこりします。
<作者紹介>
●ピーター・レイノルズ
1961年カナダ生まれ。小さい頃から物語や漫画をかいて育つ。
学校向けのコンピューターソフトなどを販売する会社で副社長を務めた後、独立してアニメーションの会社をおこし、子供向けのテレビ番組や教育ビデオを制作。マサチューセッツ州在住。