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靴屋のタスケさん

作:角野 栄子
絵:森 環
出版社:偕成社

 

 

1942年、「わたし」が小学生になったばかりのとき、

靴屋のタスケさんと出会います。

タスケさんはとっても大切に、優しく丁寧に靴を直すお仕事をしていて、

「わたし」はそのお仕事を見ながら話しかけるのが好きでした。

 

「わたし」は、お父さんに一生懸命お願いして、

タスケさんに赤い靴を作ってもらいます。

とても素敵な、赤い靴です。

 

でも、タスケさんは戦争に行って、赤い靴は空襲で燃えました。

 

かわいらしい少女の姿に、どこか影を落とす繊細な絵。

大人も子どももじっくりと読める、宝物のような児童書です。

 


 

<作者紹介>

●角野 栄子

1935年東京都生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科卒業。日本福祉大学客員教授。1984年に路傍の石文学賞を受賞。「おおどろぼうブラブラ氏」(講談社)でサンケイ児童出版文化賞大賞、「魔女の宅急便」(福音館書店)で野間児童文芸賞と小学館文学賞を受賞。絵本に「ケンケンとびのけんちゃん」(あかね書房)、「ぼくびょうきじゃないよ」(福音館書店)、童話に「ちびねこチョビ」(あかね書房)など作品多数。

 

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