おすすめしたスタッフ:キクチ
こいぬのうんち
作:クオン・ジョンセン
絵: チョン・スンガク
訳:ピョン・キジャ
出版社:平凡社
韓国生まれの絵本です。
きたなくて、なにも役に立たない自分が
悔しくて悲しくて情けなくなってしまった、こいぬのうんち。
寂しさで胸がいっぱいのこいぬのうんちを
「必要だ」と言ったのは、たんぽぽの芽でした。
うんちがたんぽぽを抱きしめる場面では胸が熱くなります。
必要とされたくて、必要としている。
だれもがたんぽぽで、だれもがこいぬのうんち…
なのかもしれません。
<作者紹介>
●クオン・ジョンセン
1937年東京生まれ。祖国の解放後、10歳で帰国。『朝鮮日報』の新春文芸賞を受賞し、作家デビュー、韓国の国民的詩人・児童文学作家となる。戦争体験や長い闘病生活を通して、子どもたちへの愛情や平和への思いを作品にあらわし続けた。2007年逝去。