おすすめしたスタッフ:ハマノ
あのくも なあに?
作:富安 陽子
絵:山村 浩二
出版社:福音館書店
雲のかたちに名前をつけたことはあるかな?
空に浮かんだ、いろいろな雲。
まぶしい朝日に、ねぼすけ巨人がしめた空をおおうカーテン雲。
たくさんのざぶとん雲の上では、天狗たちがのんびり空のティータイム。
おどる風の子のわすれもの、かみをかざるリボン雲。
大きく大きくなってゆく入道雲の中に住んでいるのはなんだろね。
竜の親子?きっとそうだよ。そうかもね。
見上げるとふくらんでゆく空のくらしの風景。
みつけた雲は、いったい何にみえるかな?
<作者紹介>
●富安 陽子
1959年東京都に生まれる。児童文学作家。 『クヌギ林のザワザワ荘』で日本児童文学者協会賞新人賞、小学館文学賞受賞、『小さなスズナ姫』シリーズで新美南吉児童文学賞を受賞、『空へつづく神話』でサンケイ児童出版文化賞受賞、『やまんば山のモッコたち』でIBBYオナーリスト2002文学賞に、『盆まねき』で野間児童文芸賞を受賞。「ムジナ探偵局」シリーズ(童心社)、「シノダ!」シリーズ(偕成社)、「内科・オバケ科 ホオズキ医院」シリーズ(ポプラ社)、「やまんばあさん」シリーズ「妖怪一家 九十九さん」シリーズ(理論社)、YA作品に『ふたつの月の物語』など、著作は多い。