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ぼくの ポーポが こいを した
作:村田 沙耶香
絵:米増 由香
訳:編集:瀧井 朝世
出版社:岩崎書店
おばあちゃんが、
ぼくのぬいぐるみのポーポとけっこんすることになった。
そんなの絶対に変。
だっておばあちゃんは人間だし、ポーポはぬいぐるみだ。
「そうだろうねえ」とおばあちゃんは笑う。
「でもね、恋はへんなんだよ。へんになるのが恋なんだから」
そして、ふたりは結婚式をあげた。
おばあちゃんはとても幸せそう。
きっと当たり前や常識って人それぞれちがうんですよね。
<作者紹介>
●村田 沙耶香
1979(昭和54)年千葉県生れ。 玉川大学文学部芸術文化学科卒。 2003(平成15)年「授乳」で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)受賞。 2009年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年「コンビニ人間」で芥川賞受賞。