おすすめしたスタッフ:カスカワ
作:ジャン=フィリップ・アルー=ヴィニョ
絵: オリヴィエ・タレック
訳:こだましおり
出版社:岩崎書店
みなさんは、誕生日の日、わくわくにこにこですよね?
でも、この絵本の主人公、リタは、たくさんのプレゼントに囲まれていてもごきげんななめ。
あら?ぴょんぴょんはねて逃げていくプレゼントの箱が。
ちょこんとあたまを出して、犬のようなものが、じーっとリタを見ています。
そう、ちび犬とリタはこうして出会いました。
リタはちび犬の名前をあれこれ考えます。
「ツタンカーメン! ナポレオン! クツシタ! ゾーキン! 」
「そうだ! ナントカってどう?」
どうやらリタとナントカは、とてもいい友だちになれそうです。
フランスで生まれた、ゆるりとした日常が描かれたほのぼの絵本です。
<作者紹介>
●ジャン=フィリップ・アル―=ヴィ二ョ
1958年ボルドー生まれ。フランス文学を専攻し、20年余り中学校で国語教師を勤めた後、1989年より多数の児童書の執筆をはじめる。現在、ガリマール社の9~12歳向け小説の出版責任者でもある。パリ郊外在住。
●オリヴィエ・タレック
1970年ブリュターニュ地方生まれ。パリの高等グラフィックアート学校を卒業後、広告業界でグラフィックデザイナーを経て、現在は雑誌・新聞などのイラストのほか、多数の児童書の絵を描いており、ユーモラスで温かみのある作品に定評がある。邦訳作品に「ママがいっちゃった…」がある。パリ在住。
●こだましおり
1959年広島県生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て1989年渡仏し、パリ第3大学現代仏文学修士課程終了。児童書の訳書にオルガ・ルカイユの「こねずみデイデイ・ボンボン」「おおかみのおいしゃさん」がある。パリ郊外在住。