家をせおって歩く かんぜん版

家をせおって歩く？

タイトルにひかれ本を手に取り読んでみると…本当にそのとおり。

アーティストの村上慧さんは、発泡スチロールで作った小さな白い家をせおい日本各地、

そして外国でも移動をしながらくらすということをしていました。

村上さんが生活をする場所は、お寺の境内、

教会の駐車場、アートギャラリーの中など。

土地を借りるための交渉、さまざまな出会い、フェリーに乗ったことも！

銭湯がお風呂場、トイレは公衆トイレ…と描いた間取り図は、町全体が大きな家です。

人生の歩きかたがひろがってゆく一冊。

＜作者紹介＞

●村上 慧

1988年東京都生まれ。2011年武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。2014年より自作した発泡スチロール製の家に住む「移住を生活する」プロジェクトを始める。内省を反転させて社会的なアクションに変換する方法を探している。著書に『家をせおって歩く』（福音館書店）、『家を せおって 歩いた』（夕書房）。