おすすめしたスタッフ:キクチ
作:京極 夏彦
文: 企画・原案: 柳田 国男
絵:樋口 佳絵
出版社:汐文社
遠野の狐も、人を化かす。
古くから怪しく不思議な逸話が語られるきつね。
きつねの術で姿を変えて人をからかっているのか、
もしくは幻覚を見せる力があるのか。
答え合わせのない多くの不思議が、ぞくぞくとした恐怖に変わります。
岩手・遠野に伝わる伝承をまとめた「遠野物語」が、
京極夏彦さんによる新たな語り口で描かれた1冊。
靉靆たる美しい絵が想像を広げ、さらに奇怪な世界へと誘います。
<作者紹介>
●京極 夏彦
1963(昭和38)年、北海道生れ。小説家、意匠家。1994(平成6)年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。小説界に衝撃を与える。1996年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞を受賞。二作を含む「百鬼夜行」シリーズで広範な読者を得る。1997年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で直木賞、2011年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。2016年、遠野文化賞を受賞している。