
おすすめしたスタッフ:ハマノ
作:飯野 和好
絵:山本 孝
出版社:農山漁村文化協会(農文協)
小さなお寺の境内、
おだやかな秋の陽ざしをあびながら干しだいこんと干しいもがおはなししています。
なんだかんだ仲良くけんかをしたり、
和尚さんの娘のちかちゃんのオペラ歌手になる夢をきいて
それぞれの将来に思いをはせたりするふたり…。
ふたりのはなす方言。
うつくしい山や田畑の風景は、何処の土地を描いているのでしょうか。
きざまれたしわなどもしみじみと感じてしまうユーモラスな絵。
干しだいこん、干しいも、気もちをこめてつくられたいろいろな食べもの。
じっとみつめていると、胸にひろがる愛おしさ。
食べたら、どんな味がするのでしょうか?
<作者紹介>
●飯野 和好
1947年埼玉県秩父生まれ。絵本に「くろずみ小太郎旅日記」シリーズ(クレヨンハウス)、『おせんとおこま』(ブロンズ新社)、『みずくみに』(小峰書店/第20回日本絵本賞受賞)、『ふようどのふよこちゃん』(理論社)、「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズ(福音館書店/その1で、第49回小学館児童出版文化賞受賞)、挿絵に「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社/第11回赤い鳥さし絵賞受賞)などがある。絵本の読み語り講演で、股旅姿で全国を渡り歩いている。