おすすめしたスタッフ:コジマ
作:エリック・カール
訳:アーサー・ビナード
出版社:偕成社
青い馬の絵が描かれた表紙が目を引きます。
「フランツ・マルクの絵にみちびかれて」
そんな一文から始まるこの本は、
見開きいっぱいに描かれた動物たちと、
その美しい色彩が印象的です。
もっと もっと かく。
どんどん かく かく。
かく かく かく。
つづられる文字はシンプルでありながら、
大切なことをただただ、伝えているようです。
最後のページにフランツ・マルクの絵「青い馬Ⅰ」と、
“この絵本のはじまり”が記してあります。
エリック・カールが影響を受けたフランツ・マルクとの出会いも興味深いです。
<作者紹介>
●エリック・カール(Eric Carle)
1929年アメリカに生まれ、西ドイツで育つ。シュツットガルト造形美術大学で学んだ後、1952年にアメリカへ戻る。グラフィック・デザイナー、アート・ディレクターとして活躍後、絵本作家に。1968年に絵本「1,2,3どうぶつえんへ」(偕成社刊)を発表、ボローニャグラフィック大賞を受賞し、以来絵本作家として活躍。世界的な人気絵本「はらぺこあおむし」「たんじょうびのふしぎなてがみ」(以上偕成社刊)などの傑作を生む。