ちゃちゃぽやったマーメイド

いまだ謎多きペルーの未知なる古代文明「チャチャポヤス」。

そこからひらめいたイマジネーションが炸裂した不可思議な一冊。

鮮やかな色彩や壮大な自然の写真の中で、

ナンセンスにぐんぐん物語をすすめていくユニークで魅力的な仲間たち

（左端野郎、真ん中野郎、右端野郎、犬の探偵、くねくね蛇、クントュルカラス三兄弟、渋い婆さん、包まれミイラなど…！）。

同じひとが絵であらわれたり、写真で姿をみせたりもするとびきり楽しいコラージュ絵本です。

大雨で勢いが凄まじくなってしまった滝のせいで滝壺から流されてしまった人魚は、はたして無事に見つかるのでしょうか。

もともとは紙芝居だった作品。作者の戌井昭人さんによる朗読動画が公開されています。見たら、自分も声に出しても読んでみたくなるかもしれません。

＜作者紹介＞

●物語：戌井昭人

1971年東京都生まれ。俳優、小説家。劇作家。劇団鉄割アルバトロスケット主宰。『すっぽん心中』で第40回川端康成文学賞、『のろい男 俳優・亀岡拓次』で第38回野間文芸新人賞受賞。