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アヤクーチョ刺繍 極彩色で描くペルーの毛糸刺繍
作:山森 サキ
出版社:誠文堂新光社
ペルー南部、アンデス山脈に囲まれた美しい街「アヤクーチョ」。
「民芸品の首都」と称され、アルパカなどの毛を原料とした織物など様々な民芸品に特化した村が美しい緑の谷間に点在しているなかで、
色鮮やかな毛糸から生まれるアヤクーチョ刺繍の指でなぞりたくなるような立体感のある刺繍の図案と作品レシピが紹介された世界初の技法書。
17世紀のスペインの植民地時代前からあった織物の伝統と西洋の技術が出合って織りなされたアヤクーチョ刺繍。
植民地時代に、多くのアンデスの伝統的な手工芸が禁止されるなかで、
刺繍はその対象とならず母親から娘へと伝えられてきました。
そのモチーフは、アヤクーチョに育つ植物、花、鳥などの自然とアンデス文化から大きな影響を受け生み出されてきました。
初めての方から刺繍が好きな方まで楽しめる一冊。
遥かな場所で受け継がれてきた一針を刺す時間。
もしも針を持ったとき、あなたはどんな思いを込めて糸を綴りますか?
<作者紹介>
●山森 サキ
お茶の水女子大学大学院(女性文化研究所)修了。23年間中南米に住み、先住民の女性達からその国々の伝統的な織物や刺繍の技術を学ぶ。ペルーでアヤクーチョ刺繍と出会い、Lic.Ana Ma´ria Romero Carranza先生に師事し、リマの民芸品販売会に出品。他分野の手芸作家とARtEy TEXTILESを結成し、活動を展開。2018年に帰国した後は、カルチャースクールや自宅で教室を開催し、デパートなどでのイベントで実演会を実施している。