
おすすめしたスタッフ:ハマノ
作:ホセ・ワタナベ
絵:ビクトル・アギラール
訳:星野 由美
南極からこっそりと船に乗り込み、あたたかい場所をもとめてはるばる旅をしてきたペンギン。
あやしまれないように犬のぬいぐるみをうわぎのようにすっぽりとかぶり
みなと町をあるいていると、やさしいおじいさんとであい、一緒にくらすことになりました。
ふたりの生活のゆくすえはどうなるのでしょうか。
ペンギンのおとうさんとおかあさんは、ペンギンがほかのなかまたちとはちがうことをわかり、
すごくさみしいけれど、ペンギンをおくりだしてくれたそうです。
とびきりさむいのがにがてなペンギンと まわりのひとやどうぶつとの、
おかしくてふつうのものがたりが、あたたかでユーモラスな絵とともにえがかれます。
巻末には、コウテイペンギンの解説つき。
<作者紹介>
●ホセ・ワタナベ(José Watanabe)
1946-2007。ペルー現代詩人。日系2世。1970年、若手詩人コンクールで最優秀賞を受賞。詩人として活動するほか映画や芝居の戯曲を執筆、子ども向けテレビ番組のプロデューサーとしても活躍。晩年は子ども向けの絵本の執筆に力を注ぎ、本作が遺作となった。