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おすすめしたスタッフ:カスカワ
作:米倉斉加年
出版社:偕成社
太平洋戦争中の、作者自身の体験が絵本になった本書。
お父さんは戦地に行き、お母さん、おばあちゃん、ぼく、妹、生まれたばかりの弟ヒロユキの5人家族。
食べ物も十分に無く、お母さんの母乳も出なくなり…
幼い弟は栄養失調で亡くなってしまいます。
中学の国語の教科書掲載にもなった物語。
モノクロの鉛筆画で描かれた挿絵ひとつひとつから、戦争のつらさ、悲しさが
深く、深く伝わってきます。
<作者紹介>
●米倉斉加年
1934年福岡に生まれる。西南学院大学中退。俳優、演出家。劇団民芸に所属し「銅の李舜臣」「鎮悪鬼」など、金芝河の作品の演出を手がけた。絵本、イラストの仕事に「最後のひと葉」「マッチ売りの少女」「象は死刑」「人魚物語」「トトとタロー」などがある。「魔法おしえます」「多毛留(たける)」と2年連続ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞を受賞する。2014年逝去。