
おすすめしたスタッフ:キクチ
作:野呂 きくえ
絵:松成 真理子
出版社:偕成社
小中学校に通う、母国語が日本語ではない子どもたち。
25年間、その子どもたちに日本語指導を行ってきた作者が綴った物語です。
外国で生まれ育ったランカは、突然日本に引っ越すことになりました。
初めて通う日本の小学校は、飛び交う言葉も文字も全くわからないし、
今まで過ごしてきた学校と全然違う。
戸惑うランカはある日、「キケン!」と看板がついている大きな木の上に登ってしまいます。
それを見たクラスメイトは…
心が言葉を飛び越える様子を見守りながら、「ともだち」に会いたくなる1冊です。
<作者紹介>
●野呂きくえ(のろ きくえ)
1960年横浜生まれ。東海大学文学部北欧文学科フィンランド語専攻卒業。フリーでフィンランド観光局にて観光案内やサンタクロースの通訳をする。その後日本語教師として、日本学術振興会研究員に日本語を教え、現在は小学校や中学校で、外国にルーツのある子どもたちに個別で日本語を教えている。