
おすすめしたスタッフ:ハマノ
作:ゆのき ようこ
絵:阿部 伸二
出版社:理論社
海辺でよくみられる松。
記憶にきざまれているかもしれない風景ですが、じつは昔の人が考えて植えたものでした。
その理由とは、いったいどんなものなのでしょうか。
松は、私たちの生活のなかでさまざまな形でつかわれてきました。
「松炭」は刀鍛冶で刀をきたえるときに、燃やした”すす”から墨をつくり、幹からとれる松脂は接着剤、ガム、せっけん、しゃぼんだまにもつかわれています。
お正月には門松がかざられ、盆栽では自然の風景を小さな盆に写し取っています。
日本にくらす人々がそだてた松との歴史。あなたの身のまわりにもある松。
つぎに松をみるとき、いったいどんな気持ちをみつけることができるでしょうか。
<作者紹介>
●ゆのきようこ
柚木陽子。東京に生まれる。千葉大学理学部生物学科卒業。植物生態学を専攻。