おすすめしたスタッフ：ゴトウ
作：ミュリエル・マンゴー
絵：カルメン・セゴヴィア
訳：とき ありえ
出版社：西村書店
この本は漁師村の近くに住むポールという男の子と
かあさんの絆を描いた物語。
ある日、死神がかあさんの命をひきとりに来ます。
ポールはかあさんを守るため死神をこらしめ
黒グルミのからのなかに閉じ込めてしまいます。
すると生活の中に様々な違和感が…。
すべての命にはおわりがある。
自然のながれにもどすには？
「死」があってこそ「生」がある。
だれかと共に過ごせる時間を、愛おしく感じられる一冊です。
＜作者紹介＞
●ミュリエル・マンゴー
1961年、フランスのドルドーニュ県、ノントゥロンに生まれる。３０年パリに暮らし、文学、演劇、会計管理など、幅広い分野において勉学を重ねた後、９０年代から執筆業に専念する。現在は地元リモージュの日刊紙の編集者を務める。
世界各国を旅していることや父がハイチ人であることなどから、スパイスのきいた「フランス語圏文学」や寒冷地であるベルギーやケベック生まれの諸作品に、深く感銘を受けた。
本書はミュリエルが執筆した初の絵本である。