おすすめしたスタッフ:カスカワ
作:神沢 利子
絵:太田 大八
出版社:復刊ドットコム
小さな弟がいる少女は、おとうさんも、おかあさんも、おとうとばっかり
だっこして…と、いじけてしまい、空想の世界へ。
わたしが ちょうちょだったら…ひらひらとんで…。
うさぎだったらはねてあそぶの。
やっぱりフラミンゴがいいわ…。くじらもいいと思う…。
でも、もぐらになったら、知らない道をほってほって、まいごにならないかしら…。
だあれもよんでくれないわ…。
だあれもよんでくれないの…。
あ、ちいちゃな足おと…。
だれにも話せない少女の心の中の風景が、挿絵からさらに強く、深く
伝わってくる絵本です。
<作者紹介>
●神沢利子
1924年福岡県生まれ。少女時代を樺太で過ごす。詩、童謡、童話、絵本と幅広い分野で活躍する児童文学者。日本児童文学者協会賞、日本童謡賞、路傍の石文学賞、モービル児童文化賞など数々の賞を受賞。作品に「くまのこウーフ」「ちびっこカムのぼうけん」「くろねこトミイ」など多数ある。