わたしのワンピース

ふわふわ そらからおちてきた まっしろなきれ。

ミシンカタカタ　ミシンカタカタ…わたしのワンピースができました。

お花畑のはなもよう。あめのしずくのみずたまもよう。

まっしろなワンピースがうつしだすのは、おさんぽみちのうつくしい風景。

すてきなもようを身にまとい、たのしいおさんぽはつづきます。

はずむような足どりをみて思い出されるのは、おきにいりの服を着て過ごす一日のこと。

なんてことはない、いつもどおりの日でも

すきな服といっしょなら、すこしだけ特別に思えてくるような気がします。

ラララン　ロロロン…歌うようなやさしい言葉と、ときめく気持ちにつつまれる一冊です。

＜作者紹介＞

●にしまきかやこ

1939年、東京生まれ。東京藝術大学工学科卒業。『ちいさなきいろいかさ』（文・もりひさし/金の星社）で第18回産経児童出版文化賞受賞。『えのすきなねこさん』（童心社）で第18回講談社出版文化賞絵本賞受賞。その他作品に『まこちゃんのおたんじょうび』、『ふんふんなんだかいいにおい』、『だっこして』、『あいうえおはよう』（以上すべて、こぐま社）など多数ある。