おすすめしたスタッフ:コジマ
作:原作:くすのき しげのり
文:文・絵:いもと ようこ
出版社:佼成出版社
土に埋もれたままのひとつの球根。
春になってもなかなか芽を出そうとしません。
「ぼく…このままで いい…」
まだ見ぬ土の上の新しい世界に、そして変わりゆく自分自身に戸惑いを感じているようです。
仲良しのモグラの励ましや、お日さまの暖かさ、春の雨…
たくさんの仲間たちの力を借りて、少しずつ、少しずつ成長していきます。そして…
春は私たちにとっても様々な変化がある時。
そっと背中を押してもらいたい時に。そして不安そうな誰かをそっと励ましたい時にも。
勇気を出したその先にはどんな世界が待っているのでしょう。
<作者紹介>
●くすのき しげのり(Kusunoki Shigenori)
1961年徳島県生まれ。鳴門市在住。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などを経て、現在は、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を続けている。絵本『おこだでませんように』(小学館)が、2009年に全国青少年読書感想文コンクール課題図書に、2011年にはIBBY(国際児童図書評議会)障害児図書資料センターが発行する推薦本リストに選出される。同作品で第2回JBBY賞バリアフリー部門受賞。また、『ふくびき』(小学館)、『ともだちやもんな,ぼくら』(えほんの杜)と共に第3回ようちえん絵本大賞を受賞する。その他の絵本に『もぐらのサンディ』シリーズ①~④(岩崎書店)、『あたたかい木』(佼成出版社)、『えんまのはいしゃ』(偕成社)、『みずいろのマフラー』(童心社)、『ええところ』(学研)、『メロディ』(ヤマハミュージックメディア)など多くの作品がある。
●いもと ようこ(Youko Imoto)
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学卒業後、教員生活を経て絵本の世界に入り、独自のはり絵の手法を用いて、繊細で心温まる世界を展開している。『ねこのえほん』(講談社)『そばのはながさいたひ』(佼成出版社)で2年連続でボローニャ国際児童図書展エルバ賞受賞。『いもとようこ うたの絵本Ⅰ』(講談社)で同グラフィック賞受賞。